今回は、バルセロナで感じたアートやパッションの続きです。
バルセロナから、フィゲラスという町にあるダリの美術館へ行った時のこと。
電車は3両?ほどで意外に小ぶり。車内にも人は少なく、発車前にわさわさと皆のりこんだところで、フィゲラスまでの1時間のドラマが始まったのでした。笑
電車が走り始めてすぐに、隣の列に座っていた若い女の子が電話でケンカをはじめた。
スペイン語はわからないけれど、どうやら相手は彼氏(…だったら面白いかなぁ、という余計な妄想入り)
電話を通してけっこうなバトルを繰り広げていて、それがあまりにも剣幕になっていたので、向かいに座っていた紳士がなだめようと話を聞いてあげていました。
話し始めて、感極まったのか泣き出してしまった彼女。
その間にも、彼女は相手に電話をかけてすぐに切られてしまったりを繰り返す…。
繋がらない電話をかけ続けて、泣いて、語って、わめいて、というドラマが、私を含めた色んな乗客のいる半径2メートル以内で繰り広げられている!
まわりの雰囲気も、あらあらっという雰囲気からおいおい…に変わった頃、切符を確認する車掌さんがきた。
(この時って、切符を持ってても少しソワソワするのは私だけでしょうか?)
そして涙の彼女…
ちょっと予想していたけれど、切符は持っておらず。
怒られた彼女は、今までのドラマのストーリーを車掌さんに話して、もちろんダメで…笑 次の駅で降りて行きました。
彼女のその後が気になりましたが、何より感情のおもむくままにドラマのような空間を無意識に感じさせてくれた彼女が、単純にすごいなぁと思ってしまいました。若気というと、そうなのですが、やっぱりパッションなのかも!
そんなこんなでフィゲラスに到着。
美味しいパン屋、かわいい教会、地元の人との会話、そしてダリ美術館。穏やかでステキな町でした。いや、一見ハプニングな美術館とそのまわりの静かな町の様子はシュールだったかもしれません。
フランスに続きます〜
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