こんにちは!
ネパールではバクタプルの街並みとヨーグルトを存分に堪能し、ネパールの手すき紙 ロクタ紙の工房へ行ってきました。
アジアの雑貨ショップでよく売られていたりするロクタ紙。
こういうのです。
和紙みたいに繊維っぽい感じで厚く、ちぎって使っても味がでる紙です。
さて、このロクタ紙、この工房では一から手作業で作っています。
そもそもロクタというのは植物らしく、この植物の樹皮から紙を作るのだそう!
まず、ロクタの樹皮を4時間煮込みどろどろにし、この紙の元になるどろどろを漉きます。
以前やったことがありますが、これって平らにしたり均等に行き渡らせるのが難しいんですよね!
それが職人さんの手できれいに整えられていきます。
そして天気が良ければだいたい1日で乾き、出来上がり。 A2版くらいの型が1日だいたい30〜60枚ほどできるのだそう。
この真っ赤な紙も、化学染料は使われておらず、自然のものを使っているのだとか。
そして乾いた紙を重いロールに通して平らにし、デザインや商品に合わせてカット。
紙と一口に言っても、作り方や材料によってロウソクや硬い紙のバッグなど色んなものが生まれます。
例えばこのお面。
こちらの場合、16枚の紙を重ねていくのですが、1枚1枚が暑くて強い! 私が引っ張った位では破れません。
そういえば、紙粘土というのもあるので、紙には強度があるんですね、、
こちらの職人さんはその紙をちぎってお面のくぼみを手で調整し、なめらかになるようにしていました。
お面にも2種類あり、全て紙のものと粘土やコットンを混ぜたものがあり、 軽さが俄然ちがいます。
また、この工房では、紙を作るためにバクタプルから離れた標高1000m以上の地域のロクタを仕入れているとのこと。
話を聞いていて、紙を作るために、ロクタそのものから考えているのが伝わってきました。
長年、自然の素材をパートナーとして付き合っていくためには、長い目で、先を見据えて考える必要があるのだと、
今更ながら気づかされました。
ロクタが、まして木が育つには何年もかかりますもんね!
一時的な需要や人の都合に自然が振り回されることがあってはならぬのです。
こうして出来上がったロクタ紙に、ステキなデザインが加わって色んな紙製品が作られていました。
こう見ると、紙製品の幅って本当に広いんだなぁと実感。
紙に押された判子がすれていたり、種類によって紙に凹凸があったり、 一つ一つに表情があるロクタ紙の製品が大好きです。
紙の味わいと色んな雑貨に化ける可能性をうんと感じた工房でした〜!
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