こんにちは!

去年の11月に展示販売会・オーダー会が終了してから、更新が遅れてしまいました。。

 

もう年が明けて2018年ですね。

今はメキシコにやってきまして、現地の職人さんにオーダーの商品を製作してもらっています。

オーダー会ではメキシコの革サンダルのワラチと、革バッグの展示をしましたが、

先日さっそく革バッグのオーダーをしに、サンクリストバル・デ・ラスカサスという町にある

工房へ出かけてきました。

 

 

メキシコ南部にあるサンクリストバル・デ・ラスカサスは、メキシコの中でもインディヘナと呼ばれる

先住民族の人が多く暮らす町です。

山に囲まれたこの町は程よく湿度もあるのですが、今はメキシコも冬。

暖かい冬を期待して来たものの、意外に寒い!寒いんです。

メキシコで、ペルーのアルパカ毛セーターが活躍するとは思ってもいませんでした。

 

 

 

それはさておき、このサンクリストバル・デ・ラスカサスの革バッグに出会ったのは

去年の買い付けでのこと。

市場でエリアスという青年と出会い、他にはないような型抜きデザインや丁寧さに惹かれて

声をかけてみました。

話を聞いてみると、エリアスがバッグ店を本格的にスタートしたのは、ここ1、2年ということでした。

 

家業のような形で、家族が代々営んできたお店は、その次の代も引き継いでいくことが今も多いようで、

エリアスの家も以前からバッグ店をしていたそうです。

それも20年以上。

ただ、販売のスタンスは今とは違い、以前は細かい部分はさておき、早く作り、早く売る(または安く売る)、というスタンス。

 

信じられ無いかもしれませんが、今月いっぱい食べる余裕もない家族も、メキシコにはまだまだいます。

以前はそういった環境の中で良い品質を守り、値段をまげないことは難しかったのだそうです。

想像がつきます。

 

そういう市場の状況からエリアスは気づきを得て、ベテランのヘスース職人と出会い、

今のやり方を取り入れて、展開してきたのだそうです。

今のやり方とは、簡単にいってしまうと、デザインや品質により目を向けて、広く発信すること。

シンプルなようですが、ここに来てみると、それがそうでもない!ことがすごくよく分かりました。

日本にいると苦労するまでもないことが、何かコトをしようとするたびに驚くほど立ちふさがってくるメキシコ。

 

商品のバッグは、中心部から1時間ほど離れた村にある工房で作られています。

革の裁断から加工の仕上げまで、それぞれの職人が分業で担当しているそうで、

運営や製作の流れの中でまだまだ改善するところはたくさんあるようです。

 

実際に、工房の製作風景を見せてもらいました。

 

 

つづく