こんにちは。

先日から、WWOOFで滞在していたアルパカファームの生活についてアップしていますが、今回はアルパカ達の毛を仕分けした後の、大量の毛束の行方についてを追います!

 

ファームでは、スタジオと呼んでいる小さなお店もやっていて、そこではアルパカの毛からできた毛糸で作ったニットやフェルトの商品をおいていました。

その毛糸を作ってもらっているのが地元のミル工場。こちらに大量のビニール袋をかかえて行ってきたんです。

工場は家族で切り盛りしているローカルなところで、気さくなお父さんとお母さんが嬉しそうに案内してくれ、私もそれ以上に嬉しくなって工場ではしゃいでしまいました。(大きな機械の近くではしゃぐのは厳禁です!)

 

ところでこちらの工場では、アルパカの繊維製品を中心に扱っていて、ファームの方から引き受けた毛でニット帽や靴下、ミトンなどを作っています。

今回はアルパカ毛の毛糸が出来ていく様子を見ることができました。

まず、再度きれいにした後で作業が始まります。

 

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そのままの毛束は5〜10cmほどなのですが、こうした無造作な状態に圧をかけて平らにしていきます。

その後、これを梳かして太いうどんみたいな状態に伸ばしていきます。

ここでまだかすかに牧草のかけらが混じっているところが良いですね…たまに毛糸やフェルトにも入っていたりしましたが、単に取りきれなかったのではなく、生産者との距離が近いような気がして、私は好きでした。

食べ物とかだとまた別問題かもしれませんね!

 

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ドラム缶の中にとぐろ状に入れられた繊維のうどん達は、ここから急速なスピンをかけられて糸状になります!ものすごい速さで何十倍も細くなるのでビックリ。

毛糸や糸って、そういえば一本の糸ではなくて糸どうしをねじって一本の糸となっていますよね。

 

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スピンで糸状になった後は、数本の糸をねじってやっと毛糸になっていました。

 

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毛糸ができあがると、一定の重さに分けて軽く束ね、渡す前の状態に仕上げていきます。

 

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こうしてできあがったのがこちら。それにしてもお父さんのTシャツがかわいい。笑

できあがった毛糸やフェルトから、販売するためのニット小物を作るのですが、こうして短で材料が作られていくのを見ると、使うことや消費することへのありがたみが一層ましたような気がしました。

工場、というと大量生産なイメージがありますが、こうしたローカルの工場で、地元のファームの方の要望にも答えながら製造しているのを見ると、工場とて、決して品質の管理や作るモノへの気持ちが軽いわけではないんだと実感しました。

 

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工房のように、人の手で一つひとつ作られている様子を見るのも大好きですが、こうしたたくさんの機械が同時進行で働いていて、モノができあがっていく工程を見れるのもまたいいものですね…!

今回行ったミル工場では、手作業と変わらないくらいの、品質やモノづくりに対する思いを感じることができました。

 

さて、次回はいよいよこの毛糸を使った「作る編」です。