インレー湖を出てから、バガンに行ってきました。

数え切れないほどのパゴダが広く点在するバガン。

水かけ祭りティンジャンの真っ只中、自転車でパゴダを回ったのですが、この時は通りに水かけ隊が待ち構えていて、
車だろうが何だろうが、通るものには水をかけられます。

ホースやバケツで、少し降りかかったり、ざっぱーんと頭からかけられたり、
首元から流されたり…

 

もう、かけないで〜とかいう方が野暮なので、思いっ切り楽しんできました。

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そしてこの水をかいくぐって、この地方の伝統的な手しごと、キンマを見てきました。

バガンの中でもニューバガンにはいくつかお店があり、ワークショップもやっています。

 

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こちらが そのキンマなのですが、この絵、実は描いた絵ではなく彫ってあるんです。

手で彫ったとは思えないほどの細かい線と、独特の色と絵。

 

作業工程を聞いたところ、店主のお父さんが丁寧に教えてくれました。

材料はバンブー、これに馬の毛を巻いて漆を塗るところから始まります。

 

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だんだんと仕上がっていく様子です。

 

そして、そこから1週間地下室で寝かせます。

地下室はひんやりしていて湿気がありました。

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そこにバッファローの骨を砕いた粉をまぶします。
さらに漆と混ぜた粉を塗り、また1週間地下室へ。

そのあと、コットンを巻いて漆を塗り、もう一度地下室で寝かせる。
こうしてやっと、器が出来上がり、これを磨いてあの繊細な絵を掘って行きます。

それにしても、ここまでもけっこうな時間がかかるんですね…!

 

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掘っているのは主に女性たちで、複雑な細かいデザインを掘れるようになるまでには
とても時間がかかるのだそう。

しかも椅子や作業台があるわけではなく、マットの上にちょこんと座って足の上でこの素晴らしいものを彫っていました。

彫っている段階では器の色のみで、これにカラーの粉をまぶします。
そして、1つ色をつけるごとに1週間地下室で寝かせるそうなので、
3色なら3週間、5色なら1ヶ月以上…!

こうして何度も何度も繰り返して、ようやく出来上がり。
1つの器が出来上がるのに、全体の工程でだいたい6〜7ヶ月かかるのだとか!
気が遠くなりそう…

この店のお父さんは  特に作りに対してこだわりを持っているようで、
実際にいくつか見たお店の中でも絵が凝っていて、器もどっしりしていました。

これぐらい手をかけてじっくり作られることで、
器は落としても割れないし熱にも強いのだそうです。

漆というと、日本では黒や赤で重厚感?のあるイメージでしたが、

ミャンマーのキンマは淡いカラフルで、日本昔話の絵本に出てきそうな絵柄がステキでした!

 

さて、帰り道ではあいかわらず ずぶ濡れになりながら
パゴダから夕焼けを見てきました。

この日の夕焼けは、旅の中でも忘れられないくらい綺麗でした…

 

ミャンマーではインレー湖での蓮の織物やこのキンマなど、
思ってもみなかった手しごとに出会えた気がします。

でもまだまだ知らない何かが待っていて、さらにローカルな町や村へも行きたくなるような
冒険心を掻き立てる、そんなミャンマー旅でした!

 

また絶対いくからね、ミャンマー!